なんというシンプルかつドストレートなタイトル。
とにかくそのまま最近読んだものについてダラーっと書いちゃお。
ヘヴンリー・ブルー/村山由佳
うん。天使の卵と天使の梯子が大好きだから、
シリーズ最終章(?)を読まなきゃいけないという義務感が生まれちゃって買ったんだよね。
感想は…やっぱり村山さんの言葉の使い方、好きだなーという。
でもね。
正直言って、天使~シリーズとは別物って考えたほうがいいかなって気もしなくはない。
もちろんストーリや登場人物は繋がってるんだけど。
でもなんか、この本のスタンスというか、
体裁みたいなものが、前の二つの作品と少々違うような感じがする。
前のやつは100%確実に「小説」なんだけど、
ヘヴンリー・ブルーは単なる主人公の夏姫の想い出語りみたいな。
だからなのかその語り口も感情も生々しく、激しく、こっちが圧倒されそうになるくらい、
すごい感情的なものになってるのね。
これが村山さんの狙いかどうかは知らないけど、
静かでありながらみずみずしい感情が溢れる天使~シリーズファンとしては、
どこか残念な気が…。
わがままなファンでごめんね。
夜明けまであと1マイル/村山由佳
これはね、文句なしに私好みの村山流作品。
淡い哀愁が漂う青春とか。自分との葛藤とか。
海を抱く—BAD KIDS/村山由佳
うーん。
感想をひとことで言うと、ドロドロ(爆)
それしか印象ないわ。
でも後半凄く好き。
光秀が親父の看病をし始める辺りから。
リアル過ぎて胸が苦しくなるけど、考えさせられる。
生き方とか死とか人間と人間の繋がりって一体何なのかとか。
だんだんあなたが遠くなる/唯川恵
これ…ハズレだね(爆)
読んだことのない女性作家の本に手を出してみたいという理由で適当に購入。
読み終わった感想は…なし。皆無。
何でだろうね…。
新しい試みに対して心が簡単にちょっと折れた。
またチャンスがあったら別の作品読んでみようか…。
シュガーレズ・ラヴ/山本文緒
これ超好き。
基本、短編が苦手な私だが。
すごくおもしろい。
ひとつの物語に、ひとつの「病気」を抱えてる女性を描くという発想自体もそうだし、
なによりもストーリがすごく繊細で、とにかくおもしろい。
ほんとおすすめ。
プナラリア/山本文緒
またまた私が苦手なはずの短編集。
でもこれもまたどれも秀逸で。
とくに最後の「あいあるあした」が凄く好き。
切なくてあったかくて、どこか絶望的でありながらも前向き。
物語の最後を読んだのは、ちょうど電車の中にいた時だった。
もう涙がドバーって出てきて、周りの目を気にしながら必死に堪えてたっていう(笑)
青の炎/貴志祐介
いまさら感たっぷりだけど、やっと読んだよ。
前に映画見た時は、当然原作まだ読んでない状態だった。
その時見終わった感想はというと、単純に良かった。
でもいざ原作を読み終わって、気持ちが高ぶったまま映画を見直したら、
原作のほうが数倍良かったんじゃないかという気がしてならない。
もちろん文字と映像という、表現するメディア自体がそもそも違うし、
映画だと尺の問題とかもあるって分かってはいるけど、
やっぱり原作の緻密な描写を読んだからには、映画に対して納得のいかない部分が少なからず出てくるんだよね。
たとえば秀一と紀子の恋をほぼ全カットに近いにしたこととか。
別にラブシーンが見たいからとかではなく(でも実際、見たい気持ちもなくはないけど)
ただ、窮地にまで追い詰められた秀一にとって、紀子がどれほど大きな存在かというのは、
まったく伝わらないのね、映画のままじゃ。
えらそうにいろいろ文句言ったけど、
なんだかんだ言って秀一役はほんとにニノにぴったりだと思う。
原作を読んでるときも、すごく感情移入しやすくて。
ニノの表情とか声のトーンとか、ものすごい容易に想像できるから。
で、小説の結末読んで案の定号泣っていう(笑)
ほんと素晴らしい作品。
こんなもんかな。
今進行中のが東野圭吾の容疑者Xの献身。
あと1/5しか残ってないのになぜかそれ以上読み進める気になれなくて…
あとこれから読むのが恋愛中毒。
ブルーもしくはブルーの中訳版を除いたら、
山本文緒の長編を読むのは初めてだからすごいわくわく。
はい以上。
自己満記録でした。
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